お店を開店させるときに、土地を確保してから店舗を建てると時間や経費が掛かります。このため、居抜き物件を利用することで短期間の内に開店までこぎつけることができます。注意点は、辞めてしまった以前のお店の評判や、なぜやめたのかを確認したほうが良いということです。

イメージがかなり悪かったところに同じ種類のお店が入ると、以前の評判を引きずってお客さんの足が鈍ることがあります。事件や事故などが起きた場所であれば、より顕著に来客数にあらわれます。さらに、お店が閉まってから数年も経過している場合、残されている設備機器にも劣化が生じそのまま使えずに買い替えが必要になったりします。ですから、いつ営業しなくなったのかも確認するべき注意点です。

居抜き物件は、建物の耐震性や防火設備なども前もって調べておくべきです。これらが十分に備わっていないと大規模なリノベーションが必要になってしまうことがあるからです。新たなお店と以前のお店の業種が違う場合にも、内装や家具のレイアウト・間取りなどに不都合な部分が出てくることがあるので、居抜き物件を選ぶときには建築図面など細かな部分までみましょう。 リースによる設備機器が返却されずに残っていることもあって、後からリース会社が引き取りに来て重要な設備が使えないことにならないよう、不動産会社や物件の前所有者に確認を取っておきます。